仮想マシンを起動するアカウントの設定

環境

以下の操作はホストOS(Windows Vista Home Premium)でVMware Server Consoleを起動して、Local hostにアクセスして作業した場合。Remote hostだと動きが変わる可能性もある。

Virtual machine account設定

仮想マシン毎に起動する際のアカウントを設定できる。

ここの設定はVMware Server Virtual Machine Guideでは以下のように説明されている。

Windows hosts: Under Virtual machine account, choose which user account the
virtual machine uses when it runs. This account is used for actions like network
access from within the virtual machine and access to virtual machine resources
that are on the network.

ここで設定したアカウントを使って、仮想マシンはホストOSのリソース(ネットワークなど)を利用するとだけ書いてあるが、設定によっては、ホストOSをログオフしたときに仮想マシンの電源がOFFされる。これはサーバー運用では重要な点なので、ちょっと確認してみた。

user that powers on the virtual machine

デフォルトの設定。仮想マシンを起動したユーザーをログアウトしたら、仮想マシンは強制的に電源OFFされる。たとえAdministratorでも、ログオフした時点でこの設定の仮想マシンは電源OFFされる。

local system

ホストOSのAdministratorのアカウントで仮想マシンが起動する。ホストOSにAdministratorでログインして、仮想マシンの電源を入れて、Administratorをログオフしても仮想マシンは電源OFFされない。ちなみに、仮想マシンのON/OFFはホストOSの標準ユーザーからでも可能。

this user

ここに設定した、ホストOS上のアカウントで仮想マシンが起動する。設定したユーザーをログオフしても仮想マシンは起動し続ける。

運用上の注意

この設定は、仮想マシンが電源OFF状態でしか変更できない。つまり、仮想マシンの電源を入れて、運用を開始してからUser that powers on the virtual machineの設定であることに気づいた場合、電源ONしたユーザーをログオフするとシステムが止まる。(ログオフしなければOK)